いざ居抜き物件を購入しようとしても、様々なデメリットが過り躊躇してしまうのではないでしょうか?
もちろん新築物件と比較するとメリットもあればデメリットもあります。
では、そのデメリットを解消する方法に関してお伝えしたいと思います。
居抜き物件開業のデメリットを解決する方法
居抜き物件でのクリニック開業には、もちろんデメリットもあります。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 売主のクリニックの印象やイメージが引き継がれてしまう
- 設備や内装が自分の思い通リではないので不安
- 将来的に設備の修理などが発生して逆に高くつきそう
では、解決方法をそれぞれ詳しく解説していきます。
売主のクリニックの印象やイメージが引き継がれてしまう
以前のクリニックの評判が良ければ、好影響が期待できますが、逆に評判が悪かった場合には、そのままマイナスイメージが受け継がれてしまいます。すると、悪い印象を持たれたままの売上が伸び悩む事ににならざるを得ません。
(解決方法)
良い評判と悪い評判はある意味紙一重です。10人いれば10人ともに好印象が持たれているクリニックなど存在しません。そのあたりの考え方に柔軟になっていただく必要があります。絶対的に言えることはどんなに評判が悪くても、患者さんはそのクリニックに数の違いこそあれ付いています。最初の開院当初から患者さんが付いているだけでも居抜き物件としてのメリットに置き換えることができます。また、あとは既存の患者さんをしっかりと教育することと、新規患者さんの獲得に力を入れることで経営は加速度的に安定させることができます。
設備や内装が自分の思い通リではないので不安
居抜き物件でのクリニック開業は、元からある物件を使用することになるため、ある程度、医療設備の位置や種類が決まっています。まず、内装ですが・・・・
(外観)
これはパネルを少し張り替えるだけでもイメージはゴロッと変わります。費用としてはそれほどかかりません。
(待合・受付周り)
これもクロスの張替えや受付周りの化粧巻や、ソファーの入れ替えなどするだけでイメージはかなり変わります。広さに関しては鏡張りにすることによってかなり空間の演出を変えることができます。是非、試してみてください。
次に、設備ですが・・・・
(Ⅹ線室)
CTは付いてないことが多いです。パノラマ・デンタルに関しては完備している物件がほとんどです。また、CTが付いている物件の場合は売買価格も多少高くなりますが、必須の場合はCT付きの物件を購入するか、または別に導入する必要があります。最初からCT必須でない場合はとりあえずパノラマ・デンタルのみで開院して様子を見ながら追加購入していくのが良いと思います。
(診療用チェアー)
基本的に患者さん目線では歯科用ユニットが「最新なのか?」「高額モデルなのか?」は200%気にしていませんし分かりません。但し「綺麗か汚いか」「新しいか古いか」は分かります。なので、PVCの張替え(好みのカラーに変更)とサビや塗装の剥がれなどがあれば補修塗りをすれば見違えるほどキレイになります。新品を購入すれば安くても1台200万程度はするわけですからコスパはとても良いです。
(機械室/コンプレッサー・バキューム)
コンプレッサー・バキュームに関しては、10年以上使用されているものでしたら様子を見ながら機械室の交換も視野に入れておいたほうがいいかと思います。しかし、現在使用できている場合は、いきなり交換ではなく、新品の予備(馬力の小さいもの)を用意しておき何かトラブルがあった場合は即時交換できるようにしておくのが1番無難です。また、こうして新品の予備機を購入しておくことで機械室のトラブル時には機械屋さんがすぐに駆け付けてくれますので、ユニットの数量と系統にもよりますが馬力の小さめの予備機をできれば購入しておいたほうがいいでしょう。(100万もあれば充分に揃います)
いかがでしたでしょうか?全てはこれから居抜き物件を継承して開業する先生の考え方しだいということになります。
ただでさえ新患獲得にはかなりの広告費を投入しなければなりません。
その広告費を投入しても費用対効果はそれほど期待できません。
元々に患者さんが付いているというだけでも居抜き物件は「宝の山」なのです。
それを格安で引き継ぐことができるのですから失敗のしようがありません。
是非、デメリットであろう部分をメリットに置き換える柔軟な発想で経営にチャレンジしてみてください。